この記事でわかること
- フリーランスのきついところ
- フリーランスのいいところ
- フリーランスになる前の準備
フリーランスは会社員よりもきついと思われています。
そのような情報を見ると、これからフリーランスを目指している方にとっては不安に感じるでしょう。
そこで本記事では、フリーランスのきついところといいところを解説します。
フリーランスと会社員の違いを比べて、あなたに合った働き方を選んでみてください。
記事後半ではフリーランスになるために準備しておくといいことも解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
フリーランスとは個人で仕事を請け負う働き方
「フリーランス」とは会社や組織に所属することなく、個人で仕事を請け負う働き方のことです。
企業や個人へ求められているスキルや知見を提供し、その対価としての報酬を受け取る契約形態です。
WebデザインやWebライターのようなスキルを提供することもあれば、コンサルティングといった経験や知識を提供することで企業や個人に貢献することもあります。
基本的には出勤の義務はなく、自宅や好きな場所で働けます。
フリーランスがきついところ7つ
フリーランスがきついところは大きく分けて7つあります。
- 収入が安定しない
- 営業活動をしなくてはいけない
- スケジュール管理をしなくてはいけない
- 経費や確定申告の計算をしなくてはいけない
- 年金や社会保険の手続きをしなくてはいけない
- 社会的信用が少ない
- 孤独になりやすい
それぞれ具体的に解説します。
1.収入が安定しない
フリーランスは会社員のように毎月の収入が安定しません。
フリーランスはスキルを提供した結果のみ収入が支払われるからです。
クライアントの都合により、支払いが遅れるケースも珍しくありません。
さらに、翌月から案件が終了して仕事がなくなってしまうこともあるでしょう。
2.営業活動をしなくてはいけない
フリーランスは自分自身で仕事を獲得しなくてはいけません。
企業に勤めている場合なら会社のネームバリューや信頼があるので、営業をしても仕事が取りやすいです。
しかしフリーランスには会社の看板も後ろ盾もなく、あるのは自分の名前とスキルだけです。
そのためフリーランス初期は仕事が取りにくいでしょう。
早い段階で実績をつくり、それをもとに営業活動していくと案件が獲得しやすくなります。
3.スケジュール管理をしないといけない
フリーランスはクライアントとの面談や、仕事の納期のスケジュールは自分で管理しなくてはいけません。
面談を忘れたり納期に遅れたりしてしまうと、信用を失い仕事がなくなってしまいます。
Googleスケジュールや「Torello」とアプリでスケジュールを管理しましょう。
どうしても自分自身で管理が苦手だと考えている方は「オンライン秘書」のようなサービスを使って外注するのもオススメです。
4.経費や確定申告の計算をしなくてはいけない
フリーランスは確定申告をしなくてはいけません。
確定申告とは売上から経費を差し引いた利益をとりまとめて所得にかかる税金を計算し、国(税務署)に納めるべき税額を報告する手続きのことです。
1年に1回行い、1月1日~12月31日の所得と納める税額を計算し、翌年の2月16日~3月15日税務署に報告・納税するまでが確定申告の流れです。
企業には年末調整という仕組みで所得税の計算をしてくれるので、確定申告をする必要がありませんが、フリーランスは自ら申告する必要があります。
そのためにも会社で行われている以下のことを自ら行う必要があります。
- 請求書の発行
- 支払い
- 経費計算
「自分にはちょっとできないかもしれない」と思うかもしれませんが、最近では会計ソフトの機能が充実しているので、クレジットカードや口座を連携しておけば、簡単に帳簿できます。
5.年金や社会保険の手続きをしなくてはいけない
会社員の年金や社会保険の手続きは組織に任せておけば問題ありませんが、フリーランスは自分自身で行わなければいけません。
フリーランスになった場合、厚生年金からの加入対象ではなくなるため、国民年金に加入する必要があります。
また会社の社会保険からも外れるので、国民健康保険に切り替える必要があります。
会社員時代の社会保険を継続することもできますが、会社が負担していた半分を自己負担になるので、支払う額は2倍です。
年金や社会保険は免除申請をすることもできるので、収入が少ないときは検討するといいでしょう。
6.社会的信用が少ない
フリーランスは毎月の収入が保障されていないので、社会的信用が少ないです。
家を借りるとき審査が通りにくかったり、クレジットカードが作りにくかったりすることがあります。
そのためお金に関する信頼を得るには、時間がかかるでしょう。
経費計算を丁寧に行うことや貯金額を増やしていくことで、信頼が得やすくなります。
7.孤独になりやすい
フリーランスは在宅で仕事をするので、孤独になりやすいです。
仕事をしていると、誰とも話さないで1日が終わることもあります。
同僚や上司とコミュニケーションを取りながら仕事をしたいと考えている方にはつらいでしょう。
また周りの友人も企業に勤めていると、仕事の悩みが共有できません。
「孤独は苦手だけど、フリーランスを目指したい」と考えている方は、フリーランスが集まるオンラインコミュニティを活用してみてください。
先をいく先輩や同業者に相談できたりフリーランスの仲間ができます。
フリーランスのいいところ3つ
フリーランスのいいところは3つです。
- 働く時間や場所を選ばなくなる
- 人間関係のストレスが減る
- 働けば働くだけ収入が得られる
それぞれ具体的に解説します。
1.働く時間や場所を選ばなくなる
フリーランスになると、働く時間や場所を選ばなくなります。
何時に起きても、どこで作業しても問題ありません。
自分自身の裁量で業務ができます。
自宅での作業が捗らなくなってきたら、午後はカフェへ移動して作業することも可能です。
旅行をしながら仕事もできるので、時間や場所に縛られたくないと感じている方にはオススメの働き方です。
2.人間関係のストレスが減る
フリーランスは人間関係の悩みがほとんどなくなります。
なぜなら、働く人を選べるからです。
基本的にはプロジェクト単位での働き方なので、嫌であれば翌月からは案件を受けないことも可能です。
収入が不安定なフリーランス初期においてはむずかしいかもしれませんが、関わるクライアントが苦手だと感じたら撤退しましょう。
もちろん事前に伝えるようにしてください。
3.働けば働くだけ収入が増える
フリーランスは働けば働くだけ収入につながります。
成果を出せば、クライアントからの信頼も上がり単価を上げてくれることもあります。
実績が積み上がっていけば、他の仕事を紹介してもらえたり今よりも時給が高い仕事の営業が成功したりするでしょう。
裁量権が自分自身なので稼ぎたいと考えている方は、フリーランスに挑戦してみるのはオススメです。
実績がなくてもフリーランスになるための3ステップ
はじめはフリーランスとしての実績がないので、企業に営業をしても仕事は取りにくいです。
そこでオススメなのが、クラウドソーシングサイトの活用です。
ここからは、クラウドソーシングサイトを使用する3つのステップを紹介します。
クラウドソーシングサイトをうまく活用すれば、実績がなくてもフリーランスとして活動できるので参考にしてみてください。
STEP1.クラウドソーシングサイトに登録する
クラウドソーシングサイトとは、インターネット上で仕事の受発注ができるサービスのことです。
発注者の依頼内容を確認できるため、今の実力にあった仕事に応募できます。
主に人気のあるクラウドソーシングサイトは以下です。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
- Bizseek
2〜3個のサイトに登録して、実績が増えてきたらサイトを1つにしぼると評価がたまりやすいのでオススメです。
STEP2.プロフィールを整える
クラウドソーシングサイトに登録したら、プロフィールを整える必要があります。
クライアントは、あなたのプロフィールを見て仕事をお願いするためです。
プロフィールには主に以下の内容を記入しておきましょう。
- 簡単な自己紹介
- 実績
- スキル
- 得意分野
わかりやすく箇条書きにしたり見出しをつけたりすると、いい印象を与えることができます。
STEP3.提案文を送る
プロフィールを記載したら、提案文を送りましょう。
クラウドソーシングサイトは、応募数が多いのでいい案件を見つけたらすぐに応募するのがオススメです。
応募文に記載する内容は以下のとおりです。
- 短い自己紹介
- 応募した理由
- 貢献できるスキル
- 実績(あれば)
- ポートフォリオ
仕事の経験や知見のある分野であればそれをアピールしましょう。
始めの頃は実績がなくなかなか案件に応募しても通らないことがほとんどなので、あまり深く考えずにどんどん応募するのがオススメです。
安心するために!フリーランスになる前にやっておくといいこと4つ
安心してフリーランスとして活動するための4つのポイントを解説します。
それは以下のとおりです。
- 生活防衛資金を確保しておく
- 簿記を学ぶ
- 副業を始めておく
- 健康管理に気を使う
それぞれ具体的にみていきましょう。
1.生活防衛資金を確保しておく
生活防衛資金とは、一定期間収入が少なくなっても生活できるくらいのお金のことです。
どのくらいの金額を用意しておけばいいかは家族構成などによりますが、1〜2年の生活防衛資金は用意しておくといいでしょう。
生活防衛資金があると一時的に収入が少なくなったり、急な出費があったりしてもお金に対する不安が減ります。
フリーランスは収入が不安定なので、生活防衛資金は準備しておきましょう。
2.簿記を学ぶ
フリーランスは経費の計算や確定申告を自ら行わなければいけません。
経費の計算や確定申告には簿記の知識が必要になります。
会計ソフトがあればボタン一つで仕分けができてしまうので、簿記の知識はなくても大丈夫です。
しかしお金の知識が身につくと、売上と収入の違いや仕分けの方法が理解できるので、経費計算や確定申告の際に役立ちます。
3.副業を始めておく
いきなりフリーランスになるのもいいですが、まずは副業から始めてみてはいかがでしょうか。
副業で収入を確保できるようになってきたら、独立も視野に入れるといいでしょう。
副業と本業の両立は大変ですが、フリーランス初期は仕事が取りにくく、収入も安定しません。
副業が伸びてきて、月5〜10万円稼げるようになったら独立を検討しましょう。
4.健康管理に気を使う
フリーランスは会社員とは違い、病気をして仕事を休んでしまったら有給がないので、給与は発生しません。
そのため健康管理は必須です。
とくに睡眠時間は大事です。
オーバーワークをしてしまい、体調を崩してしまう方もいるので、夜更かしはなるべくせずに睡眠時間はしっかり確保しましょう。
フリーランスはきついけど、それを差し引いてもメリット大きい
フリーランスは会社員よりも大変な面はありますが、人間関係の不安や時間・場所に縛られることは少ないです。
今よりも自由な生活をしていきたいと考えている方は、ぜひスキルを身につけてフリーランスを目指してみてください。
この記事のまとめ
- フリーランスは収入面で不安を抱えやすい
- フリーランスになるとストレスフリーな生活に近づく
- クラウドソーシングサイトを活用すれば未経験からでも始められる
- フリーランスはお金の知識や健康管理をしておくといい