この記事でわかること
- トランジションについて知れる
- トランジションを導入できる
- おしゃれなトランジションの使い方がわかる
これから動画編集を始める方にとって、「トランジション」といわれてもいまいちよくわからないですよね。
動画編集を始めている方でもトランジションをどのように使えばかっこいい動画が作れるのか気になるかと思います。
そこで本記事では、トランジションの基本的な説明と、トランジションを動画内でなめらかに使用する方法を解説します。
最後まで読むと動画編集を始めたばかりでも、一味違う編集ができるのでぜひ参考にしてみてください。
トランジションとは
まずはトランジションについて解説します。
トランジションが動画編集においてどのような役割があるのか、そして視聴者に対してどのような影響を与えられるのかをみていきましょう。
トランジションは場面転換するエフェクト
トランジションとは動画編集のエフェクト(効果)のひとつで、動画の場面転換をするときに使用します。
英語では「移行」などの意味があり、動画の前のカットから次のカットに移るときに変化をつけた演出のことです。
トランジションにはいくつか種類がありますが、それらを単体で使ったり組み合わせて使ったりもできます。
動画を演出するうえで重要な材料のひとつです。
トランジションを加えると視聴者を飽きさせない
トランジションを活用することで、視聴者は動画を飽きることなく観ていられます。
変化のない映像がずっと流れていては、動画にインパクトやストーリー性を感じれずに視聴者は飽きてしまうでしょう。
しかし、トランジションを加えることで視聴者の興味や関心を惹きつけられます。
またトランジションのある動画は変化があり、パッと観ても認識できるようになるので情報をわかりやすく伝える役割もあります。
動画の構成も大事ですが、トランジションを上手に使用して視聴者に長く観てもらえる映像を作りましょう。
トランジションの種類
ここからは、代表的なトランジションの種類を5つ紹介します。
- ワイプ
- 回転
- スライド・押し出し
- ズーム
- クロスディゾルブ
それぞれ具体的にみていきましょう。
ワイプ
ワイプは画面を拭き取って次に移るようなトランジションです。
前のカットが次のカットに移り変わる際、横切るように画面が切り替わります。
ワイパーのような真っすぐな線が通るような印象です。
映像をすっきりと場面転換する効果があります。
回転・スピン
回転のトランジションはスピンとも呼ばれています。
文字通り映像が回転しながら画面が切り替わります。
大きな変化をつけたいときにおすすめです。
スライド・押し出し
スライドと押し出しは似ているため、2つにまとめました。
前のカットから次のカットが横から押し出されるような形で映像が切り替わるのが「押し出し」です。
前のカットが切り替わる際、次のカットが前の映像に重なるように切り替わるのが「スライド」と呼ばれています。
シンプルな場面転換をしたいときにおすすめです。
ズーム
カメラがズームアップして画面が切り替わり、次の画面でズームアウトしながら動画が始まるトランジションをズームといいます。
スピード感や躍動感のある演出をしたいときにおすすめです。
クロスディゾルブ
トランジションの中でも、よく使われるのがクロスディゾルブです。
ディゾルブは英語で「溶ける」という意味があるように、カットとカットが重なるようにして次の画面に切り替わるトランジションがクロスディゾルブです。
他には「オーバーラップ」や「クロスフィード」と呼ばれています。
映像が消えていくフェードアウトと徐々に次の映像に移るフェードインと呼ばれるエフェクトを組み合わせることで、より画面が溶け合うような編集ができます。
映像に余韻を残した演出をしたいときに活用するトランジションです。
トランジションの使い方
トランジションの使い方は、大きく分けて2通りあります。
使用しているソフトのテンプレートを使う場合と、素材サイトを使用する場合です。
それぞれ具体的に解説します。
編集ソフトに入っているエフェクトを使う
編集ソフトにテンプレートとして入っているエフェクトを使う方法があります。
あらかじめトランジションの動きが決まっているため、編集段階で組み込めば動きが実現できます。
動画編集をはじめたばかりの方には、テンプレートを使用して編集をするのがおすすめです。
素材サイトを活用する
もうひとつの方法は、素材サイトからトランジションを選択する方法です。
素材サイトには編集ソフトに入っているトランジションよりも種類が豊富です。
無料と有料のサイトがありますが、はじめは無料で問題ないでしょう。
最初は無料のサイトで試しつつ、よりかっこいい動画を作りたいと思うようになったら有料サイトを使用してみてください。
オススメのフリーサイトのおすすめは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
動画編集初心者でもおしゃれにトランジションをつなげるコツ
「トランジションの種類はわかったけどどのように使用すればいいのか」と考えている方もいるでしょう。
そこで、初心者の方でもトランジションをおしゃれに使う動画のつなぎ方を解説します。
紹介する動画のつなぎ方のテクニックを学び、どの場面で使用するか考えながら制作していくと、動画編集が楽しくなってきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
要素をつなげる
ひとつめの方法は同じ要素同士をつなげる方法です。
たとえば人物の手や足から次のカットにつなげたり、雨や雪のようなシーンでつなげたりするのが要素同士のつなぎ方です。
悲しみや喜びといった感情にフォーカスして動画をつなげていくと、エモーショナルな映像を作ることもできるでしょう。
動画のテーマを決めて連想ゲームのようにつなげていくと、センスのいい編集ができます。
被写体の動きに合わせてつなげる
ふたつめは、被写体の動きに合わせてつなげる方法です。
たとえばダンサーの動きに合わせて編集したり、同じ役者が右から左に移動したときの動きに合わせたりして編集します。
カメラの動きでつなぐ
カメラの動きに合わせてつなぐ方法は、躍動感が出ます。
カメラが上に行った瞬間や横に移動している動きに合わせて、次のカットへ切り替える方法は定番です。
引きの映像と寄りの映像のような同質の動きに合わせて編集してもいいでしょう。
インサートでつなぐ
インサートとは背景や物のことです。
人物ではなく背景や物に焦点を当てて次の映像にいくような演出でよく利用されています。
インサートからつなぐ編集は、VLOGでよく見かける手法です。
ぼかしを使ってゆっくりインサートから始まると、状況を説明するような編集になったりまったく違う場面に展開するような編集にもなったりします。
動画間のクッションのような役割になるでしょう。
トランジションを使用して一味違う動画を作ろう
トランジションを使用すれば、単調な作品にならずに視聴者が最後まで観てくれるようなインパクトを与えられるような動画になります。
トランジションがどの場面で使えるのかを考えながら制作していくと、動画編集のおもしろさに気づいていくので、ぜひ今回のスキルを活かしてみてください。
では、最後にまとめです。
この記事のまとめ
- トランジションとは動画の場面転換をするエフェクト
- エフェクトを加えることで視聴者に飽きずに観てもらえる
- トランジションは編集ソフトのテンプレートかサイトから選ぶ
- おしゃれに動画をつなげるには、カメラの動きや被写体に合わせる